阪本順治監督の映画2つ [國村隼様]
暑くてあまり寝られない夜中。ついつい、ポチっとしてしまいます。まあ、いくところまでいきますかね。
阪本順治監督の「王手」と「BOXER JOE」のパンフレット。欲しかったんです、これ。
阪本監督の映画のパンフレットはかなり特色があって内容も充実しています。「顔」のも楽しかった。
「王手」は雑誌のような作りです。ちょっと間抜けな借金取りの恵美須役の國村さん、面白かったです。
「BOXER JOE」のパンフレットは、これってほんとにパンフレットなの、というほどのもの。あまり出回ってないというのに破格の安さでした。
熱烈な辰吉ファンで、役所の苦情係の喜一役の國村さん。パンフの中にも書いてあったのですが、とても楽しそうに演じていました。お好み焼き屋の主人のガンさんの宇崎竜童さんは、大阪弁にあまり自信がなかったので、國村さんに自分の科白を喋ってもらい、そのテープで特訓したそうです。
キャストがそれぞれ「辰吉丈一郎(BOXER JOE)に見たもの」というのがあるのですが、國村さんのは他の方とちょっと違っていて…
「今、限られた矩形の中で二人の男が殴り合っている。そして、それを取り囲む観衆達の眼。僕はそのTV画面を観る内に、もうどうしようも無く内圧が高まって来て息苦しくなった。これが辰吉丈一郎いうところの[仕事]か。今、行われている事は何なのか、と。自分の肉体を使うという最も私的な行為。その辰吉の私的な行為でこの僕は、爆発しそうになっている。人に見せる、人に観られるということの不思議をもっと感じろ、と僕の内圧が伝えていた。“オレ、なんでジョーが好きか、わかった…”」最後のは劇中の喜一さんの科白。この文章、國村さんらしさを感じます。
コメント 0