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アラカンとバンツマ [時代劇]

 今日はクリスマス、というのにそれとは全く関係ない映画を立て続けに鑑賞。
  1本は先日の落語会後の飲み会で話が出たアラカンの「鞍馬天狗 横浜に現れる」。VHSで持っていたけれど、これはその時の観たがっていた方にクリスマスプレゼントとして差し上げてしまったので、代わりにDVDを購入。昭和17年の伊藤大輔監督の作品。別に名作というわけではないが、いわゆる珍品。文明開化の横浜に鞍馬天狗が登場し、偽造貨幣で日本で儲けようと企む悪徳商会を退治するお話。なんでこんな物を持っているかというと、原健作さんが出ているから。それにしても映像も音声もかなりひどい状態です。VHSで観ていた時はそんなに感じなかったのですが。
 それともう1本。これは前によく行っていた時代劇鑑賞会で観た阪妻の「牢獄の花嫁」。昭和14年の荒井良平監督で、カメラが宮川一夫さん。こちらの方が古い作品なのに映像も音声もずっといい。どうも戦争中はフィルム自体が粗悪になっていたのかもしれません。まあ、阪妻さんを初め、志村喬さん、香川良介さん、そして原健作さんも台詞がはっきりしている人たちだということも大きいかも。「牢獄の花嫁」は阪妻さんがニヒルな悪役と正義の元与力の老人の二役。原健作さんはこの老人の片腕となって捜査にあたる若手与力の役。うーん、久々に観たけれど、やはり格好いいのだ。
 出演者といい、お話といい安心して観られる時代劇でした。
牢獄の花嫁 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ディスクプラン
  • メディア: DVD

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助け人走る [時代劇]

 この間、「無法松の一生」のことを書いていたときに、ちょっと思い出した田村高廣さんが主演していた「助け人走る」。観たくなって、ついDVDに手を出してしまいました。

 山崎努さんの「どこかで誰かが泣いている。誰が助けてくれようか。この世は人情紙風船。耳をすませたやつは誰。鳴き声目指して走る影。この世は闇の助け人」というナレーションで始まる。

 舞台は化政時代の江戸。そこに“助け人”として生計を立てている二人の男。一人は酒を愛する陽気な浪人・中山文十郎(田村高廣さん)。妹・しのと二人暮らし。もう一人は坊主頭の武士くずれ・辻平内(中谷一郎さん)。別居中の妻・綾との間に一子がいる。“助け人”とは、今で言う人材派遣業で、彼らの行う仕事は、犬の世話、ゴミ拾い、溝掃除、と大の男がやるにしては冴えないものばかり。しかし、それらはあくまで表向きの助け仕事。助け人の棟梁は、その昔、義賊として名を馳せ、現在は大工を営む“幻の清兵衛”(山村聰さん)で、彼は表沙汰にできない裏の助け仕事も引き受けるのである。

 文十郎は、普段は、だれーとして寝転がってお酒を飲んでいることが多い。「兜割り」という小刀を愛用していて、主にとどめを刺すときに使うことが多い。

平内さんは、女好き。武器は、キセル。とどめを刺すまえに一服吸うのがおきまり。

 人助けをするときの高廣さんが着る着物は、阪妻さんが「丹下左膳」のときに使ったものだそうで、第2回の「仇討大殺陣」の冒頭には、阪妻さんの「血煙高田馬場」のフィルムが出てきたりと、いろなところに高廣さんの父上に対するオマージュが感じられる。
助け人走る.jpg
 
 1973年の10月から1974年の6月まで36本TBS系列で放送されました。どうも前作の必殺仕置き人からみで事件があったとかで、急遽、作られたものらしいのだけど、当時、見ていた中学生はそんなことは知らないから、ひたすら面白かった思い出のみ。中学(ちなみ女子校)の仲間うちでも話題になって、文十郎派と平内さん派(なぜかさんづけされていた)に分かれるという人気でした。ちなみに私は、中谷一郎さんの風車の弥七のファンだったので、平内派といいたいところだが、文十郎も格好いいなあ、というどっちつかずでしたね。 
 懐かしいけど、今、見てもすごく面白い。

タグ:助け人走る
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御宿かわせみ 江戸は雪 [時代劇]

 この間からCSのチャンネル銀河でやっている「御宿かわせみ」。昨日、私の好きな第15回の放映がありましたので、ちょっとそのことを。

 大雪に見舞われた江戸。かわせみで、神奈川で宿屋をやっているはとり屋喜兵衛(織本順吉さん)の50両が紛失した。その50両は、娘のきよの縁談が破談になったため先方に返すための結納金。そして別の部屋に泊まっていた佐吉(河原崎健三さん)の荷物から50両がでてきて、疑いが佐吉にかかる。佐吉はこれを博打でもうけた金だと主張するが…
 佐吉の身元引き受け人の芝・金杉橋でそば屋をやっている伊勢屋仙八(小澤栄太郎さん)を訪ねた東吾(小野寺昭さん)とるい(真野響子さん)は、仙八から佐吉の生い立ちや江戸払いになったいきさつなどをきく。そして仙八から「地獄の底までもお前のことを信じている」という言葉を佐吉に伝えて欲しいと頼まれる。
 そして喜兵衛が失ったという50両、実は…

 斬り合いも殺人も起こらない、心が温かくなる結末。

 なんと言っても、この回は、伊勢屋仙八の小澤栄太郎さんです。佐吉への思いやりの深さや人としての温かさをひとつひとつ実に丁寧な台詞で表し、ともかく自然です。上手すぎる。
 
 私が小澤栄太郎さんというと、子供の時に見たNHKの大河ドラマ「新・平家物語」の信西や「白い巨塔(田宮次郎版)」の浪速大学医学部長鵜飼教授とかともかくアクの強い、一癖もふた癖もある役者さんというイメージ。新劇の俳優さんだけど、戦前から映画にも出ていらっしゃいます。東映の時代劇なんかにも結構出演していますが、以外に善人役が多い。まあ、当時の東映は、もっと上手の悪役さんたちがいっぱいいましたからね。悪役は現代劇での方が多いかなあ。このドラマでは、おそば屋さんを商っている普通のおじいさんでした。
 
 この回は何度見てもほろりとしてしまうのです。
御宿かわせみ〈新装版〉 (一) (文春文庫)

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御宿かわせみ [時代劇]

 きょうからチャンネル銀河で「御宿かわせみ」が始まりました。もちろん、真野響子さんと小野寺昭さん版です。
やっぱり、いいですね。1980年の放送だから、もう、29年前か…
 最初に観たとき、小野寺昭さんの時代劇ってどうなんだろうと思ったけど、これが案外良かったです。次男坊ぽっくて。真野さんはもちろんきれいで、でも、周りの方も充実していました。かわせみの番頭・嘉助の花沢徳衛さんやお吉の結城美栄子さん。東吾の兄・神林通之進の田村高廣さんや奥方・香苗の河内桃子さん。そして畝源三郎の山口崇さんなど。時代劇が身についている方たちばかりで何の違和感もない。確か、岡っ引きで若き日の村上弘明さんも出てくるはず。ゲストも渋くて、今日は、宮口精二さんと安奈淳さんでした。
 第1回だからストーリーは、多少、紹介的な感じだけどね。私が一番好きなのは、第15回の「江戸は雪」なので、これが放送される9月2日にはまたしつこく書きます(笑)

 それにつけても最近のNHKの時代劇はいったいなんなだあ。第一、「陽炎の辻」なんて、7時半からの30分の放送というのは気の毒にさえ思います。45分はあげないと、起承転結もあったものじゃありません。何を考えてるのだろうか。
 自慢じゃないけど、「天地人」は、2月末ぐらいで観なくなりました。

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父子鷹 [時代劇]

 レンタルしてあった昭和31年の東映映画。主演は、市川右太衛門さん。勝海舟のおとうさんの勝小吉の話です。息子の勝麟太郎は、北大路欣也さんでした。まだ、子供で。
 いつもの右太衛門さんのキラキラ衣装の旗本退屈男でもなく、オールスター映画ではありませんが、よかったです。派手なチャンバラもないけど、依田義賢さんの脚本のせいかしっかりしたドラマでした。
 いつもは悪役が多い、薄田研二さんは勝家に律儀に奉公する役、我が原健策さんも元スリだけど小吉を慕ってくるとってもいい人の役。吉田義夫さんまで善人役。つまり、勧善懲悪のお話ではないのです。
 しかし、月形龍之介さんと右太衛門さんが兄弟(なんて重厚な兄弟)なんだけど、お父さん役は、志村喬さん!
 親子はちょっときついと思うけどね。
 

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殺陣 [時代劇]

 そろそろ國村さんに気持ちを戻さねばと思いながら、youtubeで昔の鬼平を観たり、古い時代劇のDVDを観たりしています。人情物なども好きなのですが、やはり、時代劇の華は、殺陣だ~。

 アラカンさんや月形龍之介さんのようにはいかなくても、それなりに昔の方々はみんな上手。

  私が上手いなあと感心したのは、鬼平で佐嶋忠介役をなさっていた高橋悦史さん。残念ながら2002年に亡くなってしまいましたが、新劇出身の方なのに型がきまっていました。

 それから、これも鬼平のレギュラーの沢田小平次役の真田健一郎さん。この方は、新国劇出身とのことなので、上手いのは当たり前と言えば当たり前なのだが、太刀さばきや動きが明らかに他の人とは違う。険の達人・沢田小平次役はこの人以外には考えられない。来週の鬼平でも注目したい、と思っていたですが、今日知ったショックなことが…

 真田健一郎さんは、昨年の12月に亡くなったとのこと。享年72歳。遺作は「鬼平犯科張 引き込み女」。

佐嶋忠介とともに沢田小平次も永久欠番になるのか…

ご冥福をお祈りしたいと思います。


タグ:鬼平犯科帳
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鬼平犯科帳 [時代劇]

 國村さんがご出演になる「鬼平犯科帳スペシャル〜雨引の文五郎」の放映がいよいよ来週。待ち遠しい今日この頃。 吉右衛門さんの鬼平は、第1回から欠かさずに観ています。特に第1シリーズの時は、どの回もよくできていて、その中でも格別印象に残っているのが、蟹江敬三さんの粂八が初めて登場するこの「血頭の丹兵衛」の回。 
 血頭の丹兵衛役の日下武史さんも凄みがあってよかったけど、一番最後に出て来て別格の貫禄の島田正吾さんに脱帽。それにしても吉右衛門さんも蟹江さんも、今とほとんど変わらないのにまたびっくり。

タグ:鬼平犯科帳
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時代劇が時代劇だった頃 [時代劇]

  昨日からすっかり、モードが20年前にタイムスリップ。原健作(原健策)さんへのオマージュ状態に落ち入っているので長くて、しつこいです。
浅野内匠頭・錦之助さんとの桜の木の下での涙の別れ…
ちなみに大石主税は北大路欣也さんです。
 
コメントも泣かせる。
「贅沢すぎるキャステイングはスターと呼ばれる俳優さんだけではありません。横長のスコー プの四隅まで「ベテラン俳優」さんたちによって埋められている。TV時代劇では準主役 であっても、ここではUpも台詞の一言もない。よくそれで、皆さん納得されていたと感 心する。なるほど、ロールを何度も見返すと、制作スタッフの気の使い方が痛いほど良く わかる。吉良上野介を演じるのは名悪役・進藤英太郎。憎らしさ薄田研二、月形龍之介を はるかに超えて、観ている方まで助太刀に参加したくなりますが、大久保彦左衛門を演じ たら、手を貸してあげたい心情にかかられます。この忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻では★★★★は進藤英太郎さんと、涙、涙で映画史に記された片岡源五右衛門 ・原健策さんに差し上げることにする。」
http://www.youtube.com/watch?v=POrDfm6_xnQから引用)ついでにyoutubeのおげで原健さんが橋蔵さんの吹替えで詩吟を吟じた「月形半平太」(1961年東映)の動画まで観られるなんて思ってもいませんでした。噂には聞いていたんだけど。http://www.youtube.com/watch?v=qmt-_Rysfac

youtubeの埋め込みの仕方を覚えたので、ちょっと、試してみました。
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