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いわと寄席 [落語]

 しつこく、落語です。今日は、年4回のいわと寄席(神楽坂)に志ん輔さんがでる日。ともかく小さいスペース。でもそれだけ、演者が近いので息が伝わってきます。演目は、「鰻の幇間」と「井戸茶碗」。
「井戸の茶碗」特によかったです。

 「井戸の茶碗」
 くず屋の清兵衛さん、裏長屋でお金に困った浪人・千代田卜齋から、屑の他に仏像を200で引き取ってもらいたいと頼まれる。目利きに自信がないと清兵衛は断るが、「昼は素読の指南、夜は売卜をするも、長雨続きで商売ができず、加え病気の薬代として金がいるため、引き取ってもらいたい」と切願される。清兵衛は200文で引き取り、それ以上で売れた場合は、儲けの半分を持ってくると約束する。

 仏像を籠に入れ、街を流し歩いていると、細川屋敷の長屋下を通りかかったところで、若い勤番(高木佐久左衛門)に声をかけられる。「カラカラと音がするから、腹籠りの仏像だ。縁起が良い」と言い、その仏像を300文で買い上げる。

 高木が仏像を一生懸命磨いていると、台座の下の紙が破れ、中から50もの小判が出てくる。中間は運がよいと喜ぶが、高木は「仏像は買ったが、中の50両まで買った覚えはない。仏像を売るくらいであるから暮らし向きも逼迫しておられよう。元の持ち主に返したい。」と言う。清兵衛は、高木から事の真相を聞き、千代田の元へ50両を持っていく。

 千代田は50両を前にして、「仏像を売ってしまったのだから、中から何が出てきても、私のものではない」と受け取らない。清兵衛は、「この50両があれば、娘さんにもっとよい着物を着させることもできる」と言うが、刀に代えても受け取らないと突っ返されてしまう。

 清兵衛は高木へ50両を持って帰るが、こちらでも受け取るわけにはいかないと突っ返され、困り果ててしまう。裏長屋の家主が仲介役に入り、「千代田様へ20両、高木様へ20両、苦労した清兵衛へ10両でどうだろう」と提案する。しかし、千代田はこれを断り受け取らない。「20両の形に何か高木様へ渡したらどうだろうか」という提案を受け、毎日使っていた汚い茶碗を形として、20両を受け取るが…

 笑いもあるが基本的には人情話でした。

 


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コメント 4

猫

 いいお話ですね
人情話文七元結に通じるような気がします
 生で聴きたいものですね、このお話
by 猫 (2009-09-28 11:56) 

ポケタン

志ん輔さんの「井戸の茶碗」は初めて聴きました。合っている気がしました。「文七元結」は好きな噺です。志ん朝さんのをipodに入れてます。
by ポケタン (2009-09-29 01:51) 

猫

 ipodを持ってない私。
 そもそもパソコンが自宅にないのでその時点でアウトですが(笑)
 落語・ジャズ等を楽しみたいので心が動くのですが…
by 猫 (2009-09-30 11:22) 

ポケタン

猫さん、國村さんも落語とジャズとちあきなおみをシャッフルしていらっしゃるんじゃないでしょうか(笑)
by ポケタン (2009-09-30 22:38) 

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