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二人会で寝床 [落語]

 今日(正確には昨日)は、国立演芸場(隼町)で入船亭扇遊さんと志ん輔さんの二人会でした。
演目は、扇遊さんが「青菜」と「牡丹燈籠」。志ん輔さんは「寝床」と「紙入れ」でした。
 私は、この「寝床」という噺には思い入れがあります。
  義太夫好きの旦那さんが長屋や店の者にどうしても下手な義太夫を聞かせようとする。あまりのひどさにどうにかそれから逃れようとする人々、といったところでしょう。
 「寝床」と言えば八代目桂文楽さんのが有名ですが、私は、中学生のときにたまたま図書館で借りたカセットテープで聞いたのが、先代の金馬さん(骸骨顔で有名)の「寝床」が印象的だったのです。金馬さんの調子のよさとわかりやすさでいっぺんにこのファンになってしまいました。金馬さんといえば三平さんの奥さんの海老名香葉子さんの話によく出てくる噺家さん。空襲でほとんどに家族を亡くしてしまった香葉子さんを引き取ったのがこの金馬さんでした。釣り好きの金馬さんは香葉子さんのお父さんが作る釣竿の愛用者だったのです。
 
 志ん輔さんの「寝床」は、文楽さんのとも金馬さんのも違いました。義太夫が得意な志ん輔さんがもっと義太夫を語るところをやるのかとおもったら、あっさり滑稽話の方に持って行ってしまったはさすがだと思いました。時事ネタも盛り込んだ楽しい高座になりました。
 
 

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