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新国立劇場「アジア温泉」 [舞台]

 新国立劇場の企画公演「withーつながる公演・韓国編」の今度の演目は鄭義信さんが新宿梁山泊時代に書き下ろした「青き美しきアジア」を下敷きにした「アジア温泉」。

 アジアのある島に温泉が出るという噂がながれ、牧歌的だった島がだんだん俗化されていき、またそこにリゾート観光開発しようとカケルとアユムという兄弟がやって来る。兄のカケルは代々の土地を頑に守り続けている大地にその土地を売るように迫っていくのだが…。
 新国立劇場の中劇場の舞台を客席の位置まで下げて、客席と舞台の一体感を感じさせ、アジールのような空間を作り上げる演出。
 新宿梁山泊時代からよく観ていた鄭義信さん。その当時の梁山泊はいい役者さんもたくさんいて、六平直政さんもよく出演していました。とくにトップ女優の金久美子さんがすごく良くて、大好きでした。先日観た「笑う蛙」にも出演されているのですが、2004年にガンで45歳で亡くなられたのは本当に残念でした。
 鄭さんは映画の脚本もたくさん書いていて「月はどっちに出ている」「愛を乞う人」「血と骨」もそうです。そして芝居の脚本は観るものの魂を揺さぶるものがあります。笑いもちりばめらているんだけれど、ずしんとくるんです。
 勝村政信さんのドラムも一見の価値あり。すごく刺激的で面白い舞台だったのに、お客さんの入りが薄いのが残念です。

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コメント 2

ひよこ

先日は有難うございました。
じっくりゆっくり楽しんでおります(^.^)
鄭義信さんの名前を聞いてふと思い出した事がありました。
9年程前になりますが、鄭さん脚本のドラマに息子が子役でほんの少しだけ出演させて頂きました。
お父さん役は遠藤憲一さんで、とても優しく接して頂いたのを覚えています。 久しぶりにDVDを観てみようと思います。
by ひよこ (2013-05-28 22:18) 

ポケタン

お役に立ってよかったです。
鄭さんの戯曲、私、好きなんですよ。
>9年程前になりますが、鄭さん脚本のドラマに息子が子役でほんの少しだけ出演させて頂きました。
 それはすごいですね。息子さんにとっても貴重な体験でしたね。
by ポケタン (2013-05-30 23:08) 

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