助け人走る [時代劇]
この間、「無法松の一生」のことを書いていたときに、ちょっと思い出した田村高廣さんが主演していた「助け人走る」。観たくなって、ついDVDに手を出してしまいました。
山崎努さんの「どこかで誰かが泣いている。誰が助けてくれようか。この世は人情紙風船。耳をすませたやつは誰。鳴き声目指して走る影。この世は闇の助け人」というナレーションで始まる。
舞台は化政時代の江戸。そこに“助け人”として生計を立てている二人の男。一人は酒を愛する陽気な浪人・中山文十郎(田村高廣さん)。妹・しのと二人暮らし。もう一人は坊主頭の武士くずれ・辻平内(中谷一郎さん)。別居中の妻・綾との間に一子がいる。“助け人”とは、今で言う人材派遣業で、彼らの行う仕事は、犬の世話、ゴミ拾い、溝掃除、と大の男がやるにしては冴えないものばかり。しかし、それらはあくまで表向きの助け仕事。助け人の棟梁は、その昔、義賊として名を馳せ、現在は大工を営む“幻の清兵衛”(山村聰さん)で、彼は表沙汰にできない裏の助け仕事も引き受けるのである。
文十郎は、普段は、だれーとして寝転がってお酒を飲んでいることが多い。「兜割り」という小刀を愛用していて、主にとどめを刺すときに使うことが多い。
平内さんは、女好き。武器は、キセル。とどめを刺すまえに一服吸うのがおきまり。
人助けをするときの高廣さんが着る着物は、阪妻さんが「丹下左膳」のときに使ったものだそうで、第2回の「仇討大殺陣」の冒頭には、阪妻さんの「血煙高田馬場」のフィルムが出てきたりと、いろなところに高廣さんの父上に対するオマージュが感じられる。
懐かしいけど、今、見てもすごく面白い。
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