盤嶽の一生他 [國村隼様]
いやあ、噂に聞いていた「盤嶽の一生」。戦前には山中貞雄監督の脚本を大河内伝次郎さんで映画化されたことがあるらしい。もちろんフィルムは残っていません。2002年にフジテレビで放映されてたのですが、実際に撮影されたのは、その二年以上前だったとのこと。なぜが二年近くもお蔵入りしていたわけです。その後、BSフジで再放送されたっきり。幻に終わるかなあ、と思っていたものを、時代劇専門チャンネルのおかげで観ることができました。
一言で言えば、奇妙な時代劇(笑)
國村さんが登場する第8回「男と女」。
曲がったことが大嫌いで、融通のきかない盤嶽(役所広司さん)が、旅をしながら様々な人々に出会って行く。
今回は、呪い師の夫婦の久左衛門(國村さん)とお蝶(桃井かおりさん)の話。インチキな呪いで村人を騙し、お札を売っている。ところが、そんな久左衛門に村の顔役・清左衛門(石橋蓮司さん)の娘が惚れてしまい、二人は駆け落ちをしてしまう。これを利用してお蝶たちの儲けた金をいただいてしまおうと考えた清左衛門。そしてお蝶から亭主を連れ戻して欲しいと頼まれた盤嶽。清左衛門の家に乗り込んで行って、お糸とデレデレしていた久左衛門を連れ戻す。久左衛門が盤嶽にこてんぱんにのされているところを止めに来たのは、お蝶だった。そして、二人はまた仲良く旅立っていく。後にはどうにも腑に落ちない盤嶽が残される。」
國村さんはドジョウヒゲをはやした、いかにも胡散臭い呪い師。でも、なぜか女性にはもてもてでした。
そして、これは妙に長い間映っていた國村さんの手。手フェチとしては見逃せませんので。いったい私は何を撮っているのだ。
おっと、ちょうどこれを書いているところに、時代劇専門チャンネルの「わかめーる」が来ました。4月に國村さんが2001年に出演したNHKの「聖徳太子」(第一部、二部)を放映するそうです。國村さんは、秦河勝の役でした。4月は「大仏開眼」もありますから、渡来人の豪商と聖武天皇という全く違う役を見比べて見るのもいいかも。NHK古代史シリーズの3本のうち2本に出ているのは國村さんだけです。
「大仏開眼」のオフィシャルサイトもオープン
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