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國村隼さん「兵士の物語」 [國村隼様]

 昨日3月16日(日)は國村さんがご出演する東京春音楽祭「兵士の物語」の上演がありました。
 7人の演奏者、指揮の方たちは黒のシャツ姿、國村さんは黒のスーツに白いワイシャツ、黒いベスト姿での登場。上手に演奏者、下手に國村さんという配置でした。
 このストラヴィンスキーの「兵士の物語」はだいたいが語り、兵士、悪魔とを分けて上演することが多いようですが、昨年、篠井英介さんが今回のように一人で演じ分けるという形式で上演されたそうです。
 國村さんは、語り、兵士、老人(実は悪魔)、悪魔、行商人の老婆(実は悪魔)、王女、を演じ分け、出だしは音楽が少し大きくて國村さんの声と被ってしまったのがちょっと残念でしたが、それ以外は本当に素晴らしく、場内に響き渡る悪魔の声やまるで落語の登場人物のような行商人の老婆まで。そしてその素敵さは、語っている時だけでなく、音楽が演奏されている時に黙って手で調子をとっている姿も含めてです。佇まいがともかく美しい。普通のお客さまとファン友さんを含めた私の視線の方向は明らかに違っていましたね(笑)兵士が悪魔に騙されたと気がついた後の部分になった時に、國村さんが舞台上で着ていた上着を脱ぎ、シャツとベスト姿になって腕まくりをしたのですが、これがなんとも…完全にやられましたね。私の終了直後にファン友さんに言った感想が「上着脱ぐんだもん…」ですからね。内容のことはその後(笑)

「いまの幸福に 昔の幸福を加えようとしてはいけない いまの自分と昔の自分に 同時になれるわけはない
 すべてを手に入れる権利はないのだ それこそ禁断 幸福はひとつで充分 二つとなったら幸福などなくなったのと同じ」(語り手)

 東京文化会館の楽屋口というのが上野駅公園改札口の横断歩道を渡った目の前でばかに堂々としていて正面入口より目立つのだ。これは出待ちをしろといわんばかり。國村さんは20分程で出ていらっしゃり、いつも通りにとても丁寧に接してくださいました。そしてしっかり、会場の入口でもらった音楽祭の冊子(全プログラムが掲載されている)にサインもいただきました。上着を脱がれた理由も伺うこともできましたし、ファン友さんの申し出の写真撮影にも快く応じてくださり、いつもながら本当に有り難いことです。改札口から出てくる人からはいったい何をはしゃいでる集団かと思われたかもしれませんがね。
 しかしこれはあくまで非日常なのだ。明日からはまた日常が待っている。大丈夫か…ワタシ
 
 

タグ:國村隼
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猫

レポートありがとうございます!
素敵なコンサートだったのですね。
関西でもコンサートしていただきたいなあ。
上着を脱がれた理由は何でしょうか?
by 猫 (2014-03-17 07:23) 

橘

演奏の方々、7人だったんですね・・・
by 橘 (2014-03-17 17:17) 

ポケタン

猫さん、上着を脱がれたのはご自分での演出。物語の流れの中で「動き」が欲しかったそうです。
by ポケタン (2014-03-18 00:34) 

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