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蜷川幸雄さん逝く [日記]

 演出家の蜷川幸雄さんが亡くなりました。ちょっと前からお身体の具合がだいぶお悪いということは聞いていましたが、やはり、訃報に接すると残念な気持ちが大きいです。
 初めての蜷川さんの演出の舞台を観たいはいつ頃だったか。鮮明にそして衝撃的だったのは「近松心中物語」ですかね。それまでに観ていた新劇系の舞台とは全く違うものでしたので。平幹二朗さんと太地喜和子さんのカップル、市原悦子さんと菅野忠彦さんのカップルという二組の心中話でしたが、平さんが腰を痛めて休演してしまい、その代役が大抜擢の本田博太郎さんでした。その千穐楽を観に行ったのですが、カーテンコールで本田さんが涙を流してその肩を蜷川さんが抱きしめていた姿を今でもよく覚えています。
 蜷川さんの演出の舞台のゲネプロを見せていただいたこともありました。ゲネプロなので本番通りに一切止めないで進行するのですが、客席の後ろから舞台に向かって走って行って舞台に飛び上がり、役者の位置や動きを直したり、大声でダメだしもしていらっしゃいました。もう30年以上前のことです。
 蜷川さんが活動の中心を埼玉芸術劇場に移してからはなかなか行きにくくなっていました。「エレンディラ」を観ることができたのは幸いでした。
 まだまだご活躍していただきたいと思っていました。ご冥福をお祈りします。

エレンディラ.jpg

 


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コメント 4

小梅

nice!ではありませんが、蜷川さんの演出好きでした。
自分のお金を出して観に行った芝居は、蜷川さんの作品。
増上寺で上演された王女メディアの様子をテレビで観て心が躍った。
かなりの本数はみたけど、もっとみておけばと思ってしまう。
寂しいなぁ~


by 小梅 (2016-05-14 00:38) 

やまっこ

私が住む街は正に蜷川さんのお膝元です。
よく芸術劇的の前を通りますが、「いつか見たいな」と思いつつ、お芝居を拝見したことはありませんでした。残念で仕方ありません。
「世界の蜷川」は埼玉の誇りです。
by やまっこ (2016-05-21 11:41) 

やまっこ

↑(誤)芸術劇的 (正)芸術劇場
すみません
by やまっこ (2016-05-21 11:44) 

ポケタン

日本の演劇を変えた方だと思います。もう新作が観られないと思うと本当に寂しいです。
by ポケタン (2016-05-26 17:47) 

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